アメリカ/イタリア 1980
監督、脚本 ダリオ・アルジェント



「サスペリア」を第1作とするアルジェントの魔女3部作、第2弾。

これまでの監督の作品は何故かアメリカ人がイタリアで活躍する話が多かったですが、今回は初めてニューヨークを舞台にストーリーは進行。

サスペリアの成功を受けてか、配給も20世紀FOXに変わってます。

で、それでなにかが変わったのか、という話なわけですが表面上は、ああ、監督らしいね、と感じはするものの、どこかうわの空な印象をうける部分もなきにしもあらず。

サスペリアで見せつけたテクニックは健在なんです。

赤を基調とした原色まみれのライティングはそのままですし、なんか知らんが次々人が残酷に殺されていくのも従来どおり。

ただですね、それが単に恐怖演出のための演出、で終わっちゃってるんですね。

身も蓋もない言い方をしてしまうなら、シナリオ不在。

なんか邪悪な存在がいるみたいで、近所に居る人がどんどん死にました、完、なんですね、これが。

とても「歓びの毒牙」や「四匹の蝿」で緻密なトリックを披露したアルジェントの作品とは思えません。

初めてのアメリカ資本の作品、ということもあってFOX側から何らかの介入があったのでは、と勘ぐりたくもなる、というもの。

なんせあのシーンは結局なんだったんだ、の連続なんです。

伏線もクソもあったもんじゃない。

ジャーロと言ってしまえば免罪符として成立しがちな監督作ですが、さすがにこれはダメだろう、と思う次第。

6作目にして最大の駄作、というのが正直なところでしょうか。

私は途中であくびがでた。

アメリカとは相容れぬものがやはりあったのかなあ、と考えたりも。

余談ですが音楽をかのキース・エマーソンが担当してて、強烈に浮いてます。

そんなところにすら噛み合わせの悪さが伺えてどうにもこうにも。





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